29年度 Shakeout キックオフ講演会が行われました。

 10月17日。平成29年度「座間市いっせい防災行動訓練(Shakeout プラス1訓練)」のキックオフ防災講演会がハーモニーホール座間・小ホールで開催されました。

 今年度の担当は座間市防火安全協会と座間市消防本部でした。座間市では、隔年ごとに危機管理課と交互に担当して企画を競い合う形にしています。その企画に協働事業団体としてざま災害ボランティアネットワークがお手伝いさせていただいています。この訓練に取り組んで6回目のキックオフ講演会です。おかげさまで、会場はほぼ満席の状況でした。ありがとうございました。

 今回の講師は、3・11の時、陸前高田市の気仙(けせん)小学校の校長先生をされていた菅野祥一郎氏を講師にお招きして「山に逃げろとなぜ言えた?」という、あの日から6年半を経過して当時の現地責任者としての行動を冷静に分析された生々しいお話を伺うことができました。

 先生は、発災当時は所用で「町に行っていた」そうです。大きな揺れが収まった時を狙って車で「学校へ戻らなければならない」と思う気持ちと焦りを持って車で学校を目指したそうですが、あいにく車が学校へ向かうためにはどうしても渡らなければならない橋が、消防団の初動マニュアルによって通行禁止になったそうです。あと一台のところだったそうです。

 何としても児童のいる学校へ行かなければならないという使命感から、車列の先頭、軽自動車の優位性を活かしてその場でUターンをして別の道路を迂回するようにして幸いのことに一台しか通れないような橋に対向車がないことを確認して対岸に渡り学校に戻ったそうです。

 学校につくと児童は各学年の担任の先生の指揮のもとに運動場に整列していたそうです。学校自体は、このような事態に備える「避難場所」に指定されていたこともあって周辺地区の住民も集まって「どうするべ」という話をしていたようです。

 先生は、直感的に、この揺れは尋常ではない津波が来ると判断して、高台に避難しなければと周囲の様々な意見を抑えて「山に逃げろ」と指示を出したそうです。

 菅野校長は、自身が以前から校庭裏の山道は何回か登った経験から、自分のような大人が登れる斜面なら児童なら登れるだろうという判断のもとに指示を出すことができたそうです。

避難していた地元住民とは平時からの交流があったことそして、自分が校長職という立場(権威)が与えられていたから、地域住民の意見を抑えることができたのではないかと思ったと話されていました。

また、平時から学校運営にあたっては、自分がいなくとも次級者が統率できるようにしていたために整然と避難行動に移れたのではないかと思うと組織運営の重要な点をお話されました。

 避難の手順を考えた時のお話には感動しました。

一般的には、避難行動は女子供が優先といわれています。しかし、菅野先生は躊躇なく上級生から先に避難させていたそうです。その判断根拠は、小さな児童を先にすれば当然、梯子のところで渋滞が起き避難行動が遅れるだろうと考えたとのことでした。さらに、平時から何かあれば「率先避難」という行動をとることは考えていた。ああだこうだという地域住民も、子どもたちの避難する行動を見せれば結果として地域住民の眼にその姿が映って避難行動を促す効果があるだろうと思っていたようです。(釜石市鵜住居地区の避難行動と同じ)

 津波は残酷にも学校がある地域一帯を完全に襲ってしまい、地区の児童、地域住民はすべて「家なき子」になってしまったのです。

 改めて映し出されたあの時の動画を拝見して「止めてくれよ」「やめてくれー」と怒鳴る住民の声が胸に突き刺さりました。しかし、避難で最終的に地域の住民の方の中で少数の被害者が出たようですが、児童は誰一人欠ける者なく避難ができたようです。

高台避難を終えて、ライターを持っている住民が周辺の木々を燃して焚火を焚いて暖を取りながら避難した場所でその後の行動を協議する余裕があったそうです。この時ほど「煙草を吸う人を「ありがたく」思ったことはなかった」というユーモアのあふれた言葉が印象的でした。

私自身はほかの事例からの反省で日常行動時にはいつもライターをバッグに入れています。

 菅野校長の行動は、短時間の中で来るべき被害をイメージして指揮者として的確な判断のもとに成功した事例と評価されています。

ここで比較することは心が痛みますが、同時刻、同じ空の下、ほぼ同じ地形の場所にあった宮城県の小学校では避難指示が遅れたことによって校庭にいた児童、教師、地域住民が津波に呑まれてしまった例もありました。

 この判断の差がもたらした要因は、指揮者の判断力とその指示を受け入れるための「平時からの顔が見える関係づくり」があったことが生み出した、指揮者への信頼感が一つの臨時的集団を動かす力になったのだと思います。

 私も防災・減災の普及活動に取り組んでいます。またマンションでは、防災のボランティアとして活動しています。果たしてこのような状況下で指示を出して、集団を動かす力があるか・・・と胸に手を当てて考えました。まだまだ未熟な状況にあると思いました。

先生は、何よりも「いのち」を大切にする。「いのち」は一つしかないということ愚直に伝え続けることは自分の使命だと考えて、その後の教員生活を過ごし定年後、陸前高田市の図書館の仕事に移られたようです。その場においても、様々なことで精神的に弱った人々の支える力として「集い」の場を提供し今も活動を続けているようです。

講演前に時間があったので先生とお話をする機会をいただけました。

私自身も陸前高田とは縁が深く、現役のころから毎年2回ほどは必ず田野畑分校、岩泉分校、遠野高校から宮城県の石巻市内の高等学校をを回っていました。

ありし日の陸前高田の町は明確に脳裏に残っていました。7万本といわれる松林が根こそぎ流されてそこにできた空白を幻のように見つめました。お邪魔した沿岸部の高等学校が被災した姿を見たり、報道で観ることがつらかったことをお話させていただきました。

その思いが、3・11の6月からボランティアが現地に入れるようになった時から数えるほどの回数ですが現地で被災後の後片付けや、「たい焼き活動」を通じて「元気・笑顔」をお届けする活動もさせていただいたことをお話させていただきました。

先生は頭を深く下げられて「そうですか。このような遠隔地から陸前高田までお越しいただけたのですか、ありがとうございました」とおっしゃってくださいました。

落ち着いた先生の語り口のお話はシミジミと胸にしみこむようで来場の皆様方も胸を打たれたと思います。ありがとうございました。

 その後、休憩の後、私が平成29年度の座間市いっせい防災行動訓練の計画概要と目的について話をさせていただきました。

座間市の防災・減災行動の基本的なキーワードは「生き残らなければ何も始まらない」であります。何を備蓄しても、どんなに精緻なマニュアルを作って、訓練を重ねても、発災の瞬間対応力がすべてを決定づけてしまします。

「いのち」はひとつしかないという厳然たる事実をしっかりと市民の方々に身に付けてもらうことが最優先です。5年間の歩みを見ても関係者の努力もあって昼間人口が約0万人である座間市の約53%の方が、この訓練へ参加の事前登録をしてくださるようになりました。

当然、当日さまざまなご事情で実際に参加できなくても、登録した時点で「いのちを守る」意識を持ったことは、いざという時にこの訓練行動ができると思います。

 また、今年は、避難所関連の事業の中からの反省点であった、発災後の「避難行動」について誤った考え方を持たれている方がみられることから「避難行動」は「避難所へ行く」ことではないことをお伝えしました。被災地での避難所の過酷な生活のニュースをご覧になればお分かりだと思います。

 私たちは、避難所に来なくともよい平時からの安全空間を確保することへの取り組みの必要性を訴え続けています。どうぞ「いい話を聞いたな」で終わることなく、自分のこととして置き換えて具体的な安全行動、空間作りに取り組んでいただきたいと思います。

 最後に、遠藤座間市長が登壇され、座間市のゆるキャラである「ざまりん」と共に、シェイクアウト訓練に向けての決意の行動表明として「シェイクアウト 1・2・3 GO!」を全員で行って、訓練に向けてスタートしました。

 

皆様の参加登録並びに平成30年1月23日 午前11時の訓練に参加してください。ありがとうございました。

これから啓発活動が始まります。座間市ホームページで登録の受付を開始しています。インターネット環境のない方は、市内公共施設に置かせていただいた、シェイクアウト訓練のビラの裏面に必要事項を記入され登録してください。


Shakeoutキックオフ講演会が行われます。

平成29年度「座間市いっせい防災行動訓練(Shakeout プラス1 2018 in ZAMA)」の防災講演会が開催されます。

 

この訓練は、座間市が5年前に神奈川県で初めての「シェイクアウト訓練」を導入した時から行われています。

 

第1回は、当時 京都大学地震研究所の林 春男先生(現 防災科学研究所 理事長)から始まり、毎年、防災・減災研究者、防災行政担当者・被災地支援活動・救援活動の現場で指揮をとられた方々等をお招きして講演をいただいてきました。

 

6回目の今回は、6年半前に発災した「東日本大震災」の被災地、当時岩手県陸前高田市気仙(けせん)小学校の校長をされていた菅野 祥一郎氏をお招きして「山に逃げろ!」となぜ言えた? をテーマに災害時、小学生を無事に避難させた体験談をお聞きすることにしました。

防災教育の在り方が見直されている今、時代にマッチしたテーマだと思います。

 

すでに風化しつつある「東日本大震災」、「熊本地震」で起きたこと、教訓をもう一度思い出して、この座間に役立てることが必要だと思います。

 

その後、平成30年1月23日に実施される「第6回 座間市いっせい防災行動訓練(Shakeout プラス1訓練)の説明が行われ 市長の発声で「シェイクアウト キックオフ宣言」が行われ取り組みがスタートします。

 

ぜひ多数の方々の参加をお願いします。

申込書は、このHP上からダウンロードできます。

ダウンロード
防災講演会案内書&申込書
CCF20170926.pdf
PDFファイル 5.9 MB

29年度シェイクアウト訓練が始まります。

平成29年度の「座間市いっせい防災行動訓練(Shakeoutプラス1訓練 in 2018)の取り組みが始まりました。

今年度も、ロードマップを作って、6月から協働事業をステートさせています。

 

いつ来てもおかしくないといわれている「都心南部直下地震(想定M7クラス 座間市想定震度 6強~6弱)」に備えなければなりません。

6年半前に東北・関東地方を襲ったいわゆる「東日本大震災」(座間市公式震度5弱)の揺れの2ランクないしは3ランクの揺れに襲われることが想定されています。

 

この中で、何よりも大切なことは「生きる」ことだと思います。座間市では防災行政を推進するキーワードとして「生き残らなければ何も始まらない」を掲げているのもそこにあるのです。

 

災害から身を守る訓練が「Shakeout訓練」です。今から6年前に神奈川県初の取り組みとして毎年1月23日午前11時に全市民が参加する形でスタートしました。1回目の目標は3万人を設定して目標をクリアーすることができました。

4回目の27年度は、土曜日の訓練でしたが5万3千人、28年度も同じく5万3千人の訓練事前参加登録者を得ることができました。さらに、3日目からの訓練に加えた「プラス1訓練」も回を重ねるごとに工夫が凝らされて来ています。

 

この自主的に行われるプラス1訓練」こそが「生きる」という行動が「生き延びる」行動となり、「備える」という行動が「使える」に、「関わる」という行動が「支える」という行動に進化し災害の人的被害を最小に抑制できると考えています。

 

H29年の訓練も全市民が地震の来る前の備えの活動である「減災」に取り組み、災害が来てしまった後の「災害対応行動」に取り組むことを希望しています。

そして、出来れば避難所に行かなくても済む平時を作り上げていただきたいと思うのであります。

 

平成29年度 シェイクアウトロードマップ


おかげさまでH28年度の訓練は無事に終えることができました。ご協力ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。活動の詳細は ☞こちら http://www.city.zama.kanagawa.jp/www/contents/1475115582371/index.html

シェイクアウト登録者カウントアップ情報

座間市いっせい防災行動訓練は、1月23日(月曜日)午前11時に市内一斉に実施されます。

1月10日現在の事前参加者登録情報をアップします。3万6千600名の方が、登録を済ませています。

まだ、開催日までには時間がありますので、今後、追い込みで参加登録者が増加すると思われます。

 

出来れば、5万人、座間市の昼間人口の50%の方に登録いただき、訓練に参加していただけると嬉しいなと思っています。

 

シェイクアウト訓練は、その原型はわが国で発生したものです。それが、いつのまにか動員型総合防災訓練が全国的に流行するにつれて、最も大切な部分の「いのち」を守る訓練が抜け落ちてしまいました。町内会、自治会、自主防災会にお金や弁当を出してまで参加者数を競う訓練が主流になってしまいました。

 

このような動きの中で、アメリカの南カリフォニアで日本で昔から行われていた「地震➡身を守れ」という最も基本的な行動訓練に科学とアメリカ特有のイベント性を融合させた訓練が開発されました。その訓練をShakeout訓練と名付けました。

 

 

 「いっせい防災行動訓練」ShakeOut(シェイクアウト) とは

アメリカ西部の南カリフォルニアのサンアンドレアス断層による地震被害の科学的な推定結果を広く社会に周知するために、ロサンゼルスを中心として2008年に始まった新しい形の地震防災訓練です。毎年10月の第3木曜日に実施されています。

この訓練の特徴は、(1)統一した地震シナリオにもとづき、(2)訓練日時を指定し、

(3)「DROP(まず低く)」⇒「COVER(頭を守り)」⇒「HOLD ON(動かずに)」という「身の安全を守る」ための短時間の統一行動へのいっせい参加を住民によびかけていることにあります。このよびかけに応え、2008年の第1回訓練には学校等を中心に570万人が参加しました。

 

その後、訓練は参加者の口コミ等を通じて年々参加者を増やし、2011年の第4回訓練には950万人が参加するまでに急成長しています。今やShakeOutは、単なる防災訓練ではなく、新たな国民運動ともよべる社会活動に発展してきています。

 

日本では、平成23年度に千代田区で始めて実施されており、神奈川県内では平成24年度に座間市が初めて実施しました。平成25年度には、神奈川県ほか全国で広まりを見せ、平成28年度中には全国で訓練参加登録者数が600万人を超える規模の訓練に成長してきました。

 

座間市の訓練は、29年1月23日には5回目の訓練になります。市内の幼稚園・保育園・小中学校・高等学校・養護学校では全員が参加してその後に「プラス1訓練」が行われる計画になっています。また、市内自治会、自主防災会、各種団体、事業所、医療機関、商業施設なども参加することになっています。

さらに、今年度は、写真コンテストも行われます。ぜひ事前参加登録をされて写真コンテストに応募してください。

 

座間市では、配布しております「座間市防災対策総合ガイド」の表紙に書かれておりますように災害対応のキーワードとして「生き残らなければ何も始まらない」としています。何を備蓄しても、どのような計画を立ててもそれは「生きていてこそ」役に立つのです。

どうか、この言葉の持つ意味を理解されて誘い合わせて参加してください。

 

訓練日は、平成29年1月23日(月曜日)午前11時です。

1分間の訓練です。会場は、その時、あなたがいる場所です。天候にかかわらず実施します。そのあと、各人(団体)が計画した「プラス1訓練」を行ってください。

 

座間市としての「プラス1訓練」は13時から、座間市総合福祉会館(サニープレイス座間)」を会場に、座間市社会福祉協議会とざま災害ボランティアネットワークによる「災害ボランティアセンター開設・運営訓練」が行われます。この訓練にも奮って参加してください。

災害発生当初は、被災地外からの救援者は来てくれません。助け合うのは、市内で被害の少なかった方が、被害の大きな方を助け合う「お互いさま支援」だけが唯一の頼りです。

そのための支援訓練を行います。

 

ダウンロード
2017年1月23日シェイクアウトビラ+参加登録ビラ
201701SO_bira.pdf
PDFファイル 8.3 MB
ダウンロード
シェイクアウトプラス1訓練「災害時お助けボランティア募集ビラ」
社協とざま災害ボランティアネットワークによる「災害救援ボランティアセンター」開設・運営訓練参加者募集の案内です。
201701SO_VC.pdf
PDFファイル 4.2 MB

シェイクアウト+1 in ZAMA 2017

平成28年度 座間市いっせい防災行動訓練ポスター
平成28年度 座間市いっせい防災行動訓練ポスター

シェイクアウト 2017            写真コンテストを開催します。

 今年も座間市とざま災害ボランティアネットワークが協働事業として取り組んでおります「座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウト 2017 in ZAMA)の訓練参加登録受付が行われています。参加登録は、座間市ホームページ http://www.city.zama.kanagawa.jp/www/contents/1475115582371/index.html

へアクセスして登録を行ってください。

訓練の詳細は、ホームページで確認できます。

 

訓練実施日は、平成29年(2017)1月23日(月曜日)午前11時から約1分間です。

その後、参加者において災害後に必要と思われる「プラス1行動」をとって生き残った「いのち」を、生き延びることができる行動を取ってください。

 

今年は、この訓練の実施状況を撮影した「写真」を募集しコンテストを行います。

名付けて「シェイクアウト パワーアップキャンペーン」です。

参加対象は、家族、団体、職場、学校なんでも結構です。皆さんが工夫した災害から身を守る行動風景を撮影して応募してください。

応募された写真の中から、審査により、部門大賞には市内店舗で使える商品券をはじめオリジナルグッズを差し上げます。

《注意》

応募にあたっては、必ず守っていただきたいことがあります。この約束を守ったうえで応募してください。

 

写真コンテストに応募するにあたっては、まず、訓練参加事前登録をお願いします。

詳しくは、コンテストのビラをダウンロードしてお読みください。

多数の市民の皆様の訓練参加と、コンテストへの応募をお待ちしております。

 

ダウンロード
SO2017_写真コンテストビラ.pdf
PDFファイル 9.2 MB

第5回 Shakeoutキックオフタウンミーティングが行われました。

10月27日。座間市とざま災害ボランティアネットワークが協働事業として推進しています「座間市いっせい行動訓練(シェイクアウト・プラス1 2017 in ZAMA)」のキックオフタウンミーティングがハーモニーホール座間小ホールで開催されました。

今年度の講演者には、危機管理教育研究所の国崎信江さんをお招きしました。

 

 国崎さんは私たちの活動団体である災害救援ボランティア推進委員会防災セーフティーリーダーとして災害について学び、それをきっかけに災害全般について専門的に取り組んで、女性目線の危機管理を中心に政府などにも積極的な提言をされるほかTVや書籍などでも意見を発表されておられる大先輩です。また、災害が発生すると被災地に入り被災者の目線で寄り添い活動を続けてこられました。今春4月に発災しました「熊本地震」でも「益城町防災アドバイザー」として活躍されています。

 

このような、現場中心の現役バリバリの防災女性講師をお呼びして「熊本地震で思い伝えたいこと」というテーマでお話をしてくださいました。避難所で女性がどれほど苦労しているか、被災者は何を欲しているのかなどについて体験に基づく赤裸々なお話しをしてくださいました。

 

私たちが、座間市と協働で平成25年度から取り組みをしている「避難所運営委員会設置事業」の中でも、「避難所に来ない平時を作り出そう」という活動の方向の正しさを後押してくださり本当に自信を持つことができました。ありがとうございました。

 

講演の後、危機管理課の坂本さんの司会、国崎さんにはコメンテーターとして参加していただき「子どもを守る地域づくり」をテーマに、日ごろから市内で子どもに対しての防災教育を行っている、ひばりが丘保育園の仁科先生、座間小学校の小辻先生、そして、ざま災害ボランティアネットワークの濱田がそれぞれ活動の報告を行いました。

 

保育園は、園児の「いのち」を守るために毎月のダンゴムシ訓練(シェイクアウト)と、想定を変えながらの避難訓練や、地域の方々との協力を得られるような防災教育や交流会に取り組まれていることが報告されました。

 

座間小学校は、年間を通じて「ジュニア防災検定」に参加して全学年を通じて発達段階に沿った形でテーマを設定して行っているようです。訓練に明確な想定を立ててそれに向かって取り組む姿は素晴らしいです。ただ、私がそのあと提案しようと思った「引き取り訓練」について、学校も疑問を持ち始めていることにはうれしく思いました。想定外を想定するということが究極の減災や・災害対応における在り方です。今後の取り組みに期待を持たせていただきました。

 

私たちは、26日仙台地裁で判決が出た「石巻市大川小学校」の話から入りました。そもそも私たち団体の目指すところは、大人の判断ミスによって子どもたちの「いのち」を失うことがないようにすることが基本方針です。大川小のことは判決とは関係なく事前に準備していたことです。

そして、子供を守るということは、先生でもなければ地域でもない。究極は「親世代」だと考えています。28年度に取り組んだ「おやとも会」の子育て世代防災研修を例にあげさせていただいて話をしました。保育付きで、2回コース、各コース100分という限られた中での講座です。どのようにしたら災害から子供を守るかについて検討の結果、1回目は基本知識ベースの「減災や災害対応意識」を、2回目は疑似体験を通じていざというときに「使える技」にして取り組み、すべての方に浸透はしないまでも、受講後、家庭内の生活環境整備の行動化に挑戦した例について報告をしました。

見えてきた課題は、パパの意識変革が必要であるということになりました。

 

ここで遠藤市長が、業務予定を割いて駆けつけてくださいました。

恒例の「シェイク」「アウト」を3回、市長と会場が一体となって手を挙げて取り組みのスタートを行いました。

 

次いで、本事業の協働者である、ざま災害ボランティアネットワークからシェイクアウトの取り組み内容とプラス1訓練について説明をしました。今年度は、平成29年1月23日11時に本訓練を実施。13時から「災害救援ボランティアセンター開設・運営訓練」を行い、災害直後の「お互いさま支援体制」構築に取り組む活動を行うことを発表しました。

 

この訓練の成果を上げるために、座間市社会福祉協議会とざま災害ボランティアネットワーク共催で市民向けの「災害ボランティア講座」を行うこと、市民の方々が、災害救援ボランティアセンターに関心を持っていただき参加してくれるように呼びかけました。

 

これで、「座間市いっせい行動訓練(シェイクアウト・プラス1 2017 in ZAMA)」は、無事にスタートを切ることができました。

 

 市民、事業者、教育関係機関のすべて方々の積極的な参加をお待ちしております。この活動は座間市とざま災害ボランティアネットワークが描いています「ロードマップ」に従って1月23日に向かって動いてまいります。よろしくお願いします。

シェイクアウト・キックオフ          タウンミーティング防災講演会開催

平成28年度「座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウトプラス1 in ZAMA)」の防災講演会が、10月27日 午後2時から4時30分 ハーモニーホール座間 小ホール で行われます。

この訓練は、24年度から、座間市とざま災害ボランティアネットワークの協働事業として行っています。

今年は、いまテレビなどで女性目線の防災啓発活動や、被災地での被災者の寄り添い活動を行われている、私たちセーフティーリーダー(SL)の出身者であります国崎 信江さんをお呼びして「熊本地震で思い、伝えたいこと」をテーマにお話を伺い、座間市に災害が起きた時の参考にしていただきたいと企画しました。

国崎さんは、熊本地震発災直後から、現地に入り益城町の防災アドバイザーとして、避難所などに入って住民の方々に寄り添い行政へのつなぎ役として活動をしておられます。

また、講演後は、「子どもを守る地域づくり」をテーマにパネルディスカッションを行う予定です。

 

この講演会に関する資料は下記のとおりです。(ダウンロードしてください)

参加者はどなたでも参加可能です。定員は300名 事前申し込みにご協力をお願いします。

申込先は、座間市市長室危機管理課 に電話またはFAXでお願いします。

 

ダウンロード
28年度 シェイクアウト講演会ビラ
チラシ(PM防災講演会).pdf
PDFファイル 537.5 KB

28年度シェイクアウトについて

訓練の目的

 座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウト・プラス1 in 2017)が今年も始まりまりました。

訓練の目的は、座間市が掲げています防災施策推進のキーワード「生き残らなければ何も始まらない」の実現にあります。

 この訓練は、平成24年度から神奈川県初の訓練として取り組んできました。その歩みを簡単に書かせていただきます。

 シェイクアウト訓練(S/O訓練)は、アメリカ生まれの訓練とされていますが、実は、日本が昔から取り組んできた「地震だ。身を隠せ」という行動訓練を参考にアメリカで改良されロスアンジェルスを中心に2008年に始まった訓練です。

訓練の特徴は、

1、統一した地震シナリオに基づき

2、訓練日時を指定して

3、DROP、COVER、HOLD ON(まず低く、身体を守り・動かずに)という地震の揺れの被害から身の安全を守るための短時間の統一行動訓練(1分間)の訓練です。

 訓練のために、会場に集合することも必要ありません。天候が悪いからということで中止もありません。比較的費用も必要としません。この呼びかけに応えて2008年の訓練では、学校を中心に570万人が参加しました。

 この訓練を見た林春男氏(現防災科学研究所理事長)が、地元の了承を得て、2011年10月、現地と同じ日にShakeout訓練を千代田区を中心に実施したのが始まりです。

 座間市は、24年度(2013)に神奈川県で初めての訓練導入を24年1月23日午前11時に実施することを決め、23年9月に林春男氏(当時京都大学教授)をお招きして「シェイクアウト・キックオフ講演会」を行い参加目標人員3万人を目標として取り組みを始めました。

 以降、毎年同じ日時に実施してきました。毎年、防災、危機管理の専門家をお招きしてキックオフ講演会を開催しております。

座間市の取り組みは、単発のイベント型の防災訓練ではなく、市民団体「ざま災害ボランティアネットワーク」との「協働事業」として取り組むところに特徴があります。1年間、減災・災害対応の学びの「ロードマップ」を敷いて一歩一歩を確実に実施しています。

 27年(2015)3月には、S/O訓練の取り組みが先進的であるという評価をいただき、仙台市で行われた第3回国連国際防災会議のフォーラムで発表の機会をいただくことができました。また、28年(2016)5月には、東京有明ビッグサイトで開催された「自治体総合フェアー」で遠藤市長が、訓練取り組みと成果について発表を行いました。

座間市は、毎年8月末の総合防災訓練を機関連携訓練として、1月のS/O訓練を市民参加型の総合防災訓練として位置付けて取り組んでいます。

今年も、新たな取り組みを考えながら減災・災害対応力の向上に取り組んでゆきます。

スケジュール

 今年度(2016)のS/O訓練は、上記のロードマップにありますようにすでにスタートしています。

ロードマップは、ざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)が座間市と協議して敷きます。内容は

  • 協働事業Ⅱと区分する、市民対象の減災・災害対応ワークショップ講座と講座で学んだ「知識」を生き残った「いのち」を永らえさせるための「わざ」を学ぶための「体験型減災・災害対応訓練」が行われています。(7/30・11/27)
  • 一方、協働事業Ⅰと区分する「避難所運営委員会設置事業」が行われています。これは、災害時に円滑な避難所の開設(公設)と運営(民営)ができるための常設型運営委員会を設置するための事業です。避難所に応じた「運営マニュアル」を作りあげそれが適正に機能するかの検証訓練も行うものです。
  • 座間市社会福祉協議会との連携による「災害救援ボランティアセンター開設・運営訓練」も毎年夏・冬に行います。
  • 座間市社会福祉協議会のサマーボランティア・スクルーでは、社協・消防・ZSVNの協働による中高生を対象とした消防・救命・防災の訓練も組み込まれています。
  • 3・11の災害を学ぶことを目的とした「東北災害ボランティア・遺構見学バスツアー」なども行います。
  • 地域では、自治会や自主防災会などからの依頼による講座や訓練指導も織り込まれます。最近では「訓練」という名称を避けて「まちかどぼうさいカフェ」という形で若い世代が抵抗なく参加できる形に変化させています。
  • 毎年1月の「防災と防災ボランティア週間」の協賛事業として市役所1階の市民ホールを使っての「防災カフェ」も今年度で7回を数えるまでになりました。市役所ロビーでコーヒーを飲みながら災害や防災について市民と語り合うイベントです。
  • 学校(小・中・養護学校)への出前授業も行っています。
  • 幼稚園・保育園をはじめ未就学児とその保護者を対象とした防災講座や防災カフェも行い、今年度からは「防災ピクニック」にも取り組む実験を開始しました。

このような、市民や園児、児童、生徒さらには教職員を対象とした減災・災害対応に関する取り組みを重ねてS/O訓練に向かってゆきます。

 

28年度は、平成27年10月27日(木曜日)に「シェイクアウト・キックオフ講演会」がハーモニーホール小ホールで開催されます。

なお、S/O訓練の参加登録は、10月1日から行われる予定です。

詳細が決まりましたらお知らせいたします。

S/O訓練日は、平成29年(2017)1月23日(月)午前11時です。