25年度協働事業 防災・減災講座Bコース①を行いました。

7月13日。今日も朝から暑かったですね。
災害啓発協働事業のBコース(自治会・自主防災会役員・地域防災推進員などを対象)とした1回目の講座が「座間市北地区文化センター」で開催されました。参加者は合計24名+ZSVNのメンバーが10名で行われました。今回の企画は、初めての1日コースということで実施する側も模索状態な部分もありましたがどうしても半日コースでは伝えきれないこともありますのでBコースは1日という講座のパターンを作るためにも挑戦しました。

 課目は、①非常用炊飯袋使った「災害食炊飯体験(準備作業)」、②災害イメージトレーニングゲーム「目黒巻」を午前中に、③11時30分~炊飯袋を使った「災害食」作り並びに給食体験、休憩後、④座間市を災害対応の眼で見てみようということで「図上訓練(DIG)」を行いました。

 

 炊飯袋は、ZSVNが市内の発達障害者作業所へ仕事として出させていただき製品化して販売しています。座間市役所B1の売店「ほほえみショップ」やざま災害ボランティアネットワークで直接販売させていただいています。(1パック、炊飯袋22枚+輪ゴム+使い方マニュアル入り)で250円で販売させていただいています。
この炊飯袋は、災害時に最小限度の水または冷蔵庫内のお茶、ジュース類などの水分で家庭内に備蓄してある「米」をご飯として食べることが出来る優れもののグッズです。
今日の参加者の約2/3の方はご存じがなかったようで、なんで「こんなもので飯が炊けるのかよ」という顔で体験準備作業に参加していました。
今回、この課目の説明担当にはこの春大学生になったSLのY.Sさんにお願いしました。訓練会場などでの説明は気さくにわかりやすくできるのですが、教室の一番前に立って「説明する」ことには緊張の色を隠すことが出来ませんでした。でも、このような若手を前面に出しながら団体を維持、発展させることも私たちの使命だと思います。炊飯袋は、興味津々で皆さん取り組んでくださいました。時間があれば、炊飯作業も体験していただきたかったのですがこれは9月の体験講座で学んでいただきたいと思います。

 

 「目黒巻」は「防災イメージトレーニングゲーム」としては有名なツールです。それぞれが、一定の根拠に基づいて想定した状況で与えられた規模の地震が起こった時をイメージします。緊急地震速報の対応から始まって1分間、3分間…3時間後、5時間後、10時間後…1日後~3日間の状況をイメージして時系列に沿って自分がとるであろう行動を書き出してゆくというゲームです。目黒教授によりますと、人は「イメージできないことは行動できない」ということからこのシナリオを書き出す方式にしたようです。

 

 「災害について」いくら話し合っても結局は「言いっぱなし」「べき論」になってしまい、自分がどのような行動を取ればよいのかが整理できない…ということなのです。今回は、座間市で比較的被害が出るであろうと予想されている「東京湾北部地震」を例にとって書いてもらいました。約30分間、受講者は頭を絞って書き出していました。受講された方は、普段から「災害」というものに関心がある方です。ある種のイメージは持たれています。

 

 しかし、多くの方は、10分~30分ぐらいの時間経過の対応を書き出すのが精いっぱいだったようです。その後、それをもとにグループ内で「自分がイメージしたシナリオ」に無理はないか、順序はどうなのか、何か抜け落ちているのかなどについて意見の交換を行ってもらいました。このイメージを午後からの図上訓練に使わせてもらいます。Aコースを受講してきた方々は「災害発生後の3:3:3」という行動イメージが定着しているように感じましたが、与件に、あの3・11の地震被害や体験はそれほど役に立たないですよ…あの地震よりも2ランクないし3ランク上の地震が来てしまうのですよ・・・と言っていても物差しが3・11で硬直しているようにも感じました。

 

 昼食は、「災害食」という観点から、炊飯袋で作った米飯をどのような方法で給食するかという視点で体験してもらいました。炊き上がったご飯をビニールを掛けた「発泡スチロール食器」にあけて、そこへふりかけをまぶします。これは、家庭にある何でもよいのです。梅干しがあればそれを入れても良いのです。食器の中でご飯を転がして、ビニールの袋だけを抜き取ります。そこにはご飯の玉(ボール)が出来ます。それを両掌で包み込み「おにぎり」を作る方法を紹介しました。液体味噌+せんべいの屑+細かくちぎった焼き海苔で超簡単味噌汁を提供しました。皆さんそれぞれの思いで食べていました。はたして、災害の時にはこのような食事だって確保できるかどうかもわからないのですよね。大丈夫でしょうか? 「災害食」=アルファー化米の図式には終止符を打たなければなりませんね。それも一つの選択肢という位置づけを身につけて周囲の方々へ話してください。

 

 午後は、いよいよ図上訓練です。座間市の大きな白地図にオーバーレイ(薄手の透明ビニールシート)をかぶせて両者がぴったりと机に広げます。ここに、グループの全員で座間市地域防災計画で定められている「資料」を読み込んで、災害予防情報、災害応急情報を書き込んだりシールなどを貼りこんでゆきます。座間市の災害に関する情報が浮かんできます。さらに、参加者ひとり一人が持っている災害時に役に立つ情報、危険情報、注意喚起情報などを付箋に書いて地図に貼ってゆきます。今回参加された方の中に「災害時避難場所」と「災害時避難所」の位置づけや利用の区分け(目的)が理解することが出来ない方がいらっしゃいました。図上訓練を通じてこのような疑問点にも対応してゆきました。出来上がった地図を見て皆さんはどのように感じたでしょうか?意外と知られていませんが座間市の1キロ平方あたりの人口密度は県内4番目なのです。そのような中で災害が起きたというイメージがどれだけ伝わるかが今後の課題だと思います。休憩の後いよいよ地区・地域のより詳細なことを考えて皆さんでまとめてもらいます。

 

 グループを3つに分けました。「相模が丘地区」、「東原、ひばりが丘地区」、「入谷、立野台地区」です。それぞれ該当する地区や近辺にお住まいになっている方でグループを作っていただいて詳細マップによる図上訓練をしていただきました。今度は、もし地域でこのような訓練を行う場合の手順を知っていただくために講師が指示するのではなくZSVNのファシリテーターの指導の下に行ってもらいました。避難所は必ずしも学校だけではないわけで、むしろ地区内にある自治会館や児童会、憩いの家などの施設のほか神社、お寺などのほうが生活がしやすいということを話してそれらの細かな情報をプロットしてもらいました。さらに、現実の生活の中から感じている情報をもとに情報交換やその情報を付箋などで貼りつけてもらいました。相模が丘やひばりが丘では日々の生活の中で道路が狭いと感じています。それらの話が飛び交っていました。私の地区には消防車が入らない・・・。座間市ではこの3つの地区は対照的な要素を持っています。それらを勘案して講師がグループとしてまとめる「テーマ」をしましました。
①地区の強み、弱み ②地域に起こることが予想される被害 ③被害を軽減させるために日ごろから取り組むべき課題 について模造紙にまとめてもらい発表してもらいました。
各グループは短時間でまとめて発表し合いました。

 

 1日をかけての講座でしたが本当に熱心に取り組んでくださいました。最後に今日の講座を通じて座間市への要望などの質疑応答を行いました。最後のまとめとして、「生き残らなければ何も始まらない」ということ、備えること学んでも行動に移さなければそれは昨日の続きということを話させていただいて講座を終了しました。
長い時間の参加ご苦労様でした。ZSVNのメンバーの方も多数応援に参加してくれました。ありがとうございました。
災害対応は、「知識」では乗り越えられません。知識を「技」に変えるところに災害対応活動が生まれてきます。9月28日(土曜日)相武台東小学校を会場に「体験型 減災・災害対応訓練」を行います。受講者の皆さんぜひ参加して「地域へ広める技」を習得してください。

本講座は、同じ内容で2月15日(土曜日)に東地区文化センターを会場に開催されます。