避難所開設・運営訓練の支援をしました。

避難してきましたよ。やっと到着。
避難してきましたよ。やっと到着。

 6月21日。ざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)のメンバーは、座間市立東中学校に集合しました。

今日は、体育館を使っての「避難所開設・運営(宿泊)訓練」に座間市へ協力参加させていただきました。

 

 この企画は、26年度に取り組んでいます、座間市提案型協働事業の「避難所運営委員会設置支援事業」の準備を兼ねてのプログラムです。ZSVNは設立以来、市内の小学校をお借りしながら「避難所宿泊体験塾」を5つの学校で行ってきました。これは、避難所の整備・運営の重要なことを座間市当局へ訴えるための独自プログラムによる活動でした。その中で私たちも多くのことを学んできました。

 

 その活動の成果が、3年前の「相互提案型協働事業」として花開き、3年間にわたって、協働事業として行ってきた市の避難所開設担当職員研修や訓練の取り組みへ発展しました。今回の訓練のねらいは、職員研修のプログラムを作る中で、安全防災課と検討しながら作った「職員用のマニュアル」が実際の避難者が来た時に想定した通りに流れるかどうかを検証する意味合いもありました。地区自連の協力をいただき2つの自治会に協力をしていただきました。

 

 訓練は13時に発災し各地域で初動の安全確保行動(シェイクアウト)を取り一時(いっとき)集合場所で安否確認をして地震のために住むところがなくなってしまった人たちが避難所へ向かってきました。地区の自治会長があらかじめ市から預かっている東中学の防災資機材庫の鍵を開けて校門の鍵を開けて校庭へ入りました。

避難者は約80名の方々は、日差しが強かったので木陰に入って待機していただきました。

 

 ここから先は、参加した市民の方と現実の避難所開設の時間的意識の差があるように感じました。

避難してきた市民の方は、即、避難所へ入ることが出来ると思っています。ところが、実際には様々な作業を経て開設となります。この手順について市の職員、自治会責任者、施設管理者(学校長)、災害対策本部が連携して作業を進めてゆきました。

 一般的には、「避難所マニュアル」さえ策定しておけば安心という思いを持つ人がいますが、市内28か所の避難所はすべて施設の形状、立地条件、周囲の状況も異なるわけです。

しかし、避難所という施設を動かす目的は共通しています。この共通項を集めたものが「ハンドブック」最近では「ガイドライン」というように呼ぶようですが…この基本を基にして避難所毎のマニュアルの作成が必要なのです。このマニュアルを今後、約3年間をかけて避難所ごとに設置される運営委員会で検討しながら策定して検証訓練を経て作り上げる計画でいます。ZSVNはその一連の作業を側面から支援させていただきます。

 

 私たちがこの事業の「鍵」と考えているのは、作られたマニュアルを維持管理してゆく体制の確立なのです。

マニュアルは、作られた瞬間から劣化(状況との差異)が始まるわけです。したがって、このマニュアルを常に「使えるものに維持する」体制が必要なのです。

私たちZSVNが26年度から取り組む「避難所運営委員会」は、常設型の委員会を目指しています。

常日頃から、避難所の施設長を中心にして地区の自治会長や自主防災会、消防団選出された委員のほか民生委員、地域防災推進委員、地区社協、身障者団体の関係者などから構成される連絡会のような組織を作り「顔が見える関係」を持続的に運営しようとするものです。何よりも大切なものは、避難所の鍵の管理です。これは信頼関係の証でもあります。当然、役員が交代することが想定されます。その時に確実に申し送り、申し受けが行われる必要があります。施設管理者の方も人事異動で交代があります。施設の修理などで使えなくなる時期もあるはずです。このような避難所施設維持にあたっての情報を共有できないと万一の時に、だれが鍵を持っているかわからない…鍵が開けられない…予定していた場所が使えないというような問題が起きてしまいます。

 

 使われないことが望ましい避難所ですがこれだけはどうなるかわからないわけです。何としても確実に協働事業として成功させなければならないと思っています。

今回の、訓練では360余名収容できる施設に80名程度の参加者でしたので「がらーん」とした感じでした。しかし、実際には余震の続く中、負傷した人や、パニックになった人、お年寄り、乳幼児を抱えた親子などなど様々な市民の方が避難してくると思います。そのようなイメージをどれだけの方々が抱いていたかわかりませんでしたが東日本大震災のような津波による根こそぎ持って行かれるような被害はないと思いますが、住宅密集地域では火災が起こりうる危険性はあるわけです。

 

 今回の訓練では、市民の方々の中から開設の手伝い並びに初動期の運営作業に参加していただきました。

この作業を行っている間、待機している方々には負傷者の簡易搬送、応急手当の方法、ロープワークや新聞紙によるスリッパ作りのワークショップをしました。ちょっとした工夫で身の回りの安全や力仕事が少なくなるのです。

 避難者に対しては、夕食の提供はしませんでした。冷静に考えればわかるはずなのです。避難直後に行政から給食が提供される訓練が横行しています。この方式は改めなければならないと思っていましたので今回の打ち合わせの時に、避難するときに自宅に備蓄している災害食を持ってきて、お湯だけを沸かして提供し、あとは避難者に任せる方法を提案しました。市もそれを採用してくださいました。参加者は思い思いの物を食べていました。

 

夕食後、ZSVNが担当してクロスロードゲームと展示訓練として家具の固定、ガラス飛散防止の説明を行いました。これらの訓練が終わりお帰りなる市民の方もあり、結局、宿泊者は行政職員、ZSVNメンバーなどを含めて30名弱でした。

 

 体育館は人数も少なかったので静かな一夜になりました。避難所で大切なのは「不寝番」なのです。災害時にはどこからともなく「おかしな人々」が入り込みます。事件や事故が起きやすくなりますので警戒が欠かせません。本来ならば一時間交代で誰かが見張りをしなければなりません。そういうわけにも行きませんので1時間だけ警備の体験をしていただきました。

 

 翌朝は、座間市が備蓄してある非常食のアルファー米が、深夜に到着したという設定でアルファー米炊飯の体験をしてもらいました。朝食後、個人装備の後かた付けを済ませて振り返りをしました。宿泊された方々から意見をいただきたかったのですが日曜日ということで自治会関連の行事もあり、ゆっくりとできませんでしたが市がアンケートを依頼するということですのでそれを参加に次のステップに進みたいと思います。

1泊2日という日程でしたが疲れたと思います。参加していただいた皆様にお礼を申し上げます。ご苦労様でした。