26年度 サマーボランティアスクール《消防・救命編》を支援させていただきました。

26年度サマーボランティアスクール
26年度サマーボランティアスクール

サマー・ボランティアスクール後半の部「少年少女消防教育講座」は8月18日、19日の両日にわたって座間市消防署で行われました。

この企画は、座間市社会福祉協議会+座間市消防本部+ざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)の3者により今年から協働企画で行うことにしました。

台風が去った、暑い日が続く中での実施となりました。市内各中学校から12名が参加してくれました。本来は20名程度の参加を期待していましたが、最近の中学生は多忙なようです。

 

 18日は、ZSVNの担当で「災害食体験」から始まりました。災害時には、アルファー米で給食が行われるという変な刷り込みが横行しています。アルファー米は、ごくごく限られた数しか備蓄されていません。

となれば、家庭で毎日食べている「米」をいかにして活用するかということを学んでもらうための課目です。

災害時には給水が止まることをイメージしてもらいました。その中で食事を確保するには、最小限度の水または代用品で炊飯をするということで「非常用炊飯袋」による炊飯の方法展示したうえで準備作業を体験しました。今回は、時間の関係で米を炊飯袋に入れて、水を入れてしばらく置く(浸し)ところまでの体験でした。

 

 9時 定刻より消防長の出席のもとに開講式が行われました。暑いので熱中症にならないこと。無理をしないことなどの注意がありました。その後、受講者一人ひとり体調管理チェック体温・脈拍、血圧など)が行われ全員異常なしということの判定のもとに訓練が開始されました。(19日も実施)

 

 訓練は、基本動作を学ぶことを目的に「礼式」からスタートしました。整列、号令による個別動作、隊列行動訓練、敬礼の方法などのもっとも基本の訓練です。今後、訓練中はすべてこの約束事に従って行動することを誓いました。

次は、消防車の放水ホースを使って火災消火の「放水訓練」体験です。普段大きな声を出すことが少ないのか号令・合図が聞こえないために動作がぎこちなく心配でしたが、何回か繰り返すことによって進歩してきました。放水の水圧は体格に合わせて絞っていますのでさほど大量に水は出ませんが、それでも必死になってホースを構えていました。

 

 午前中の訓練が終わり、いよいよ災害食による昼食準備にかかります。午前の訓練中にZSVNのスタッフがボイル並びに蒸らし作業をして置いたご飯は食べごろになっていました。

災害時には手洗いの水もない中で食事をしなければなりません。そこで、一つの方法として、ビニール袋の中にあけられた炊き上がった炊飯袋のご飯を軽くほぐしてふりかけをまぶしておにぎりにしました。

液体味噌を使った簡易味噌汁を作りました。スナック菓子のじゃがりこを使ったポテトサラダを添えてみんな揃って昼食をしました。

 

 約1時間の休憩後、午後の訓練です。消防隊員による火災現場を想定した消火訓練n展示が行われました。参加者は息をのんで見つめていました。「いのち」を守り「財産を守る」というぎりぎりの行動は見事に訓練されたチームワークがあって初めて成功することを理解したようです。

 

 次いでロープを使った救助訓練と高所救出訓練体験をしました。座間消防署の訓練上には15メートル級の垂直のはしごがかけられています。この梯子を上り頂上部から降りてくる体験です。何人かは「高いところは苦手」としり込みをする人もいましたが、結局全員が15メートルの位置まで登り切りました。降りるときに苦労していたのが印象的でした。

休憩後、気分を落ち着かせて訓練場に移動してはしご車の搭乗体験をしました。15メートル級のはしご車と高所救出用の35メートル級のはしご車が並んでいました。まず最初に低い車で練習したのちに高い車に移動して搭乗しました。心配そうな顔をしていた子供たちも地上に降りてきたときには興奮を隠せないようでした。そこへ、どこからともなく座間市の公認キャラクター「さまりん」登場で盛り上がりました。全員で写真を撮り、何となくやり遂げた感を漂わせて一日目は終わりました。

 

 翌日19日も、朝から晴天で暑い中の体験訓練でした。今日は二人が他の用事のために欠席でしたので10名の講座となりました。

午前中は2班に分かれて、屋内消火栓の操作訓練と、消火器の操作訓練でした。火災を発見して119番へ通報し、屋内消火栓のボタンを押して、ホースを取り出して火元へ向かい手分けして消火する一連の動作について学びました。

もう一つの班は、火災を発見し消防署へ通報し、消火器を取り出し大声で「火災!」と周囲に知らせながら火元付近まで進んで消火器のピンを抜いて、ホースを火元に向けてハンドルをに切り締めると消火液剤が放出されるそして消火するまでの一連の動作について学びました。

途中で、それぞれの班は課目を入れ替わって同じ訓練を体験しました。

最後に、効果測定(実技テスト)が行われましたが、全員見事に合格しました。

これで午前の部の訓練jは終了しました。涼しく冷やされた休憩室のありがたみを沁み気味と味わいました。

 

 さて、最終の課目は、「普通救命講習」です。胸骨圧迫による心肺蘇生法+AEDの操作を含めた3時間の講習です。最後に、効果測定があり合格すれば晴れて「普通救命講習修了証」が公布されます。

最近は、市内の学校施設や、中学校では程昱間の中などにもAEDが設置されました。AEDは、心臓が何らかの原因によって微細動を起こして痙攣状態になった時の対応が可能となりました。道具はそこにあっても使い方がわからなければ助けられたはずの人の「いのち」を手遅れになったことによって心停止⇒「脳死」⇒「死亡」という状態になりかねません。そのために、中学生以上でになればもきちんとした手順を踏めば十分に救命作業が出来ます。

 

 自信を持って挑戦しました。3時間の講習は、DVDを鑑賞した後、救急救命士の指導のもと、補助員にはZSVNの有資格者が付きました。このような講習を受講する機会は実際にはなかなか体験できません。

しかし、講習の中で専用の人形を使って正確な手順を繰り返し練習することによって身につきます。10名の受講生は真剣な様子で取り組んでくれました。

その結果、見事全員効果測定をクリアして修了証をゲットできました。おめでとうございます。

 

このようにして、前半の防災・減災講座1日+消防署に置ける訓練2日のコースは、誰一人脱落者なく終了しました。皆様ご苦労様でした。来年も充実したプログラムにしてゆきましょう。

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コメント: 1
  • #1

    kantyan (火曜日, 02 9月 2014 17:09)

    座間は捨てたものでは決してない。彼ら、彼女らの汗はこれから背負っていく市民のための汗であることがハッキリ分かっただけでも、有意義な活動であったと思います。この力が発揮されないことを祈りながら、万一の場合力強い味方になってくれるものと感じました。猛暑のなかお疲れ様でした。そして消防署員の皆様有難うございました。