28年度協働事業 避難所運営委員会設置支援事業が始まりました。(市職員研修編)

平成28年度 協働事業「避難所運営委員会設置支援事業」が動き始めました。26年度から3年間の計画で、ざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)の提案で座間市危機管理課(旧安全防災課)と協働で市内の避難所に「常設型避難所運営委員会」を設置する事業が行われています。この事業も3年目を迎えて協働事業としては最終年度を迎えました。残念ながら計画通り進行していません。

これは、学校施設を使っての事業、また、地域の関係団体とも連携する必要もあり、日程調整が困難なのです。そのような中、座間市そしてZSVNとも可能な限り協力し合って昨年度までに10か所の避難所に運営委員会を設置または準備段階まで進めることができました。

 この事業は、まず、座間市職員の中で、避難所開設担当職員の発令を受けた職員研修が必要なのです。そののちに、担当職員を交えて地域の打ち合わせ会議を行った後に、マニュアルのたたき台を作って、そのマニュアルが適正なのかの検証訓練を行う方式をとっています。

 6月25日は、職員研修と避難所開設検証訓練が重なってしまいました。やむなく、危機管理課の職員も1/2、ZSVNメンバーも1/2に分かれて、二つの会場で同時並行で取り組みました。

 ハーモニーホールの2階大会議室には約20名の職員の方が参加しました。地方自治体の職員の本務は「住民の生命・財産の保護」であることは誰もが否定しないことだと思います。これは、ここ最近の災害の被災地の自治体職員の対応に「拍手」が出ている事例、反対に「何してんや」と住民から「お叱り」が出ている事例を見るとわかります。

住民に一番近い「公務員」は自治体職員なのです。したがって、災害が起きれば、何はさておいてその対応にあたることが第一義の仕事です。でも、多くの自治体の職員は「防災」は防災担当課の仕事、我々には別の仕事があるという大きな勘違いがあるように見受けられます。

 座間市は、この5年をかけてこの意識を拭うために地道ですがしっかりと取り組んできました。その集大成が27年度の座間市いっせい防災行動訓練のプラス1訓練における「フルスケール訓練」だったと思います。

防災行政先進都市を目指す座間市では、何何を揃えるという備蓄とか施設強化策にも取り組んでいますが、それ以上に「減災力の向上への取り組み」と「災害対応力の向上」すなわちソフトの強化に取り組んでいます。

その一つが、避難所開設担当職員向けの研修の継続実施なのです。

 

 避難所開設担当職員向けの研修は、災害についての基礎的知識を学びます。座間市の災害対応のキーワードは「生き残らなければ何も始まらない」です。その実践が「シェイクアウト訓練」なのです。職員への研修も、災害即参集などということは言いません。職員だって地域に戻れば「市民」なのです。家庭もあります、お子様もいます。職員だから、災害が起きたら家庭のことを放り出して参集行動を要求はしません。

まずは、わが身と家族の安全確保、必要な手当、近隣住民の安否確認、救出、救護、保護活動など初動の対応を済ませたのちに参集行動にかかることを話します。これが確実に実施されなければ、参集しても家庭が気になって仕事に向かい合えないことになります。したがって、避難所の開設は、出水災害などを除けば、おおむね6時間から24時間後と市民にも伝えてあります。この研修を手始めに共通マニュアルをもとに、参集基準、参集行動までの各自がすべきことを解説します。

 

 さらに、避難所運営委員会がどのような目的の組織か、役割は何なのかということを解説し、避難所は「公設・民営」でならなければならない意味を確実に説明しています。

 

 午後からは、避難所運営疑似体験の「避難所運営ゲーム(HUG)]を行います。訓練災害想定は、首都南部直下地震(M7.3)座間市の想定震度は、最悪震度6強から6弱としました。発災時刻は土曜日午前9時であることを示して災害のイメージを考えてもらいました。

そのうえで、避難所の開設準備、点検、災害対策本部との連絡の取り方(MCA無線の操作訓練)などを体験し、避難所のレイアウトつくりを各班7名ぐらいの担当者で作りあげます。

そして、合図にしたがって避難者カードに書かれている条件を読んで、その場面をイメージして受付、誘導、配置を行うことを繰り返します。座間のHUGの特徴は、速度を競い合うのではなく、一つひとつの避難者の要件を解釈して(傾聴)して対応策をとることに重きを置いています。

その間に、本部や外部の市民の人からの要請事項が飛び込んできます。

それを全員で必要に応して全員で考えて対応を記録に取る作業を行います。

 約3時間ぶっ通しのHUG研修ですが、新人職員も中堅職員も、再任用職員の身分やキャリアを越えて意見を述べあいながら、グッドまたはベターな対応を考える取り組みを行いました。かなり熱くなっていました。

本当にご苦労様です。このような積み重ねが地方自治体の現場力の強化につながるのではないかと確信しています。お疲れさまでした。

続く:次回は、東原小学校の検証訓練について報告させていただきます。