26年度市民防災減災講座 Bコースが行われました。

 7月20日 平成26年度 座間市とざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)の協働事業である「市民防災減災講座」のBコースがハーモニーホール大会議室で開催されました。

 

 この講座は、一般市民向けのAコースに引き続いて、自治会、自主防災会の役員やAコース基礎編修了者、並びに地域で自主防災活動に関心を持たれている方を対象に行われるものです。連休にもかかわらず30名の方にが受講してくださいました。

 

 Aコースは、災害時の備えと、主として「自助」そしてその後の向こう三軒両隣での助けあい「隣助」について学びました。Bコースでは、それをもとに、災害が起きてから3時間~3日間(72時間)をどのように対応してゆくか、すなわち「共助」とその先にある「公助]についての考え方について学ぶものです。

 行政は簡単に「共助」の強化と言いますが、実際には、自治会組織が弱くなっいてきていることや座間のみならず日本の各地域が少子高齢化の中にありコミュニティーが思うように機能するのが困難な状況になってきています。そのような中でも、このような講座に参加して、何とか「地域力」を維持し出来るならば向上させようとする意欲のある方には敬意を表します。

その熱意にこたえられるように、減災活動の在り方や、災害が起きてしまった後の対応についての考え方を学んでもらえたらと企画しました。

今回は、前年度のアンケートなどを踏まえて、災害対応のマニュアル作りがわからないという意見に注目してこの悩みを解決する方法としての「目黒巻」を使ったワークショップと、その結果から見えてきた「課題」を実際の座間市の地図の上に落として、災害発災時の自分たちの住んでいる町について考えてもらうことを目的として簡易型図上訓練(DIG)を企画し行いました。

 

 目黒巻は、東京大学の目黒教授が開発されたイメージトレーニング(ゲーム)です。この考え方を基本にして改良版を作成してもう少し具体的に整理できるようにしました。

 

ステージを、4つに分けて

①緊急地震速報発報から発災その後3分間、

②発災3分~3時間まで、

③発災3時間~1日(24時間)、

④発災から2日間(48時間)、

⑤発災から3日間(72時間)について、それぞれ、何時、だれが、どこで、何を、どうするという形で思い浮かんだことを書き出す方法を取りました。

これを体系的に整理すれば、マニュアルの骨格が出来上がると考えています。

 

 講座では全体の時間の制限もあります。無制限にディスカッションをするわけにもゆきませんが、地域に戻れば何回かに分けて話し合うきっかけになればと考えました。

それでも、受講生は何とか頭を振り絞りながらイメージを浮かべながら書いていました。

 

今回は、48時間までのイメージトレーニングで打ちとめて、その後30分間各グループでそれぞれの書き出した行動をまとめて、自助、隣助、共助、公助のカテゴリーに整理しながら模造紙にまとめました。

なかなか、熱が入った論議が行われていました。

 

しかし、どうしても想定条件を外れてしまって、「電話はつながらない」という条件にもかかわらず「携帯で家族の安否の確認をする」などという書き出しがあります。質問をすると、3・11の時には携帯はつながったから…という返事が返ってきます。

今日の想定地震は座間市で震度6弱から震度5強ですよ…3・11の時の地震の1ないし2ランク上の震度で揺れるのですよ…というと 「どうしたらよいのですか?」と逆質問がありました。

「それを考えるのがこの講座の目的です」と大笑いをしました。

人は、経験しないことはなかなかイメージできないのですね。でも、それを何とか科学的な資料、情報を基にしてイメージしながら対応を考えることが大切なのです。

昼食をはさんで課題を整理して、3グループそれぞれ発表しました。初めて顔を合わせた仲間で短時間の中で何とか隣助から先の共助、公助などについて考えていました。

 

 その後、座間市の白地図を使って、座間市地域防災計画で定めている災害対応情報をプロットしてもらいました。座間市は決して大きな市ではなくむしろ県内では小さな部類に入る自治体です。

しかし、それでも、自分の住んでいる市内の情報を地図の上に具体的に落とし込むという作業はたやすくないということを体験したと思います。「言葉」では何となく知っているつもりなのでしょうが現実にその「言葉」を点なり線で示すという課題を与えられるとできないということを知っていただけたと思います。

 

 広域避難場所や避難所のありか、消防署の位置、警察や交番の位置、医療機関の位置、さらには道路のつながり状況(国道、県道、市道)とその規制状況など今まで知らなかったことが「地域防災計画」という規定の中に決まられており、これによって市民は守られ、また自ら守らなければならないことなどを学んでいただけたと思います。

その後、地図を小さくして自分の住んでいる地域の地図の上に個々人が持っている情報を落とし込んでもらいました。本当は、「もしこの地点で〇〇が起こったら」という想定条件を出してそれについてそれぞれの地域で考えてもらう予定でしたが時間切れとなってしまいました。また、機会を見て地区別のDIGを開催したいと思っています。

 

 災害というのは非情なほどのリアルさで我々に迫ってきます。したがって、私たちも可能な限りイメージをきちんと持って取るべき行動を決めておくことは減災に繋がります。

本講座を受講された方々が地域に戻られて学ばれたことを生かしていただければと思います。

1日という長い講座で来た本当にお疲れ様でした。